2016年春夏・新キャンペーンのメイキング

Monclerモンクレール の2016年春夏キャンペーンのヒントとなったのは、アイルランドの作家、ジョナサン・スイフトの空想小説「ガリバー旅行記」。新しい知識を求め、荒唐無稽な土地や人々を訪ねるイギリス人医師レミュエル・ガリバーをめぐる出来事をつづった物語です。奇抜さと先見の明が混在し、流行や時代を軽々と飛び越してしまうガリバーは、Monclerモンクレー の精神にぴったりマッチする人物です。アプローチの自由さと異色さが際立つこのキャンペーンは、今回3度目の担当となるアニー・リーボウィッツにゆだねられました。現代的な要素をたっぷりと引用し、1700年代の雰囲気を再解釈しています。


 

 


巨人の体を持つガリバーは、細いヒモを複雑に編みこんだ網で動きを封じられ、リリパット国の見知らぬ砂浜で目覚めます。灰鉛色で仕上げたエレガントな羽毛入りキュロットとベストは身に着けたままであるのに、その場所では自分がまったく桁違いの大きさであるという事態に突然おちいります。謎の列島のどこかにあるリリパット王国の住人の身長は、最大でも10cm程度を超えることがありません。巨人ガリバーがわざとではなくても与えてしまう被害を最小限に抑えようと必死に努力するリリパット人たちが編成した実行部隊は、エレクトリックブルーのMonclerモンクレール 製Longue Saison(ロング・セゾン)に身を包んでいます。

ガリバーの大きな体と、がやがやとしたリリパット軍の防衛作戦が主役となったシーンは、まるで金属のような冷たい砂、アンスラサイト色の岩、澄み切った空と真っ白な雲が美しい北欧の海を背景にしています。Monclerモンクレール ならではの特異的なコミュニケーション・ビジュアル哲学にしたがうとき、自然は物語の真の主役となり、広告における慣例的な方法をはるかに超越したストーリーの価値を強調します。